外資系航空会社に就職したい方へ 重要ポイント4つ

キャビンアテンダント、キャビンクルー、フライトアテンダントと、会社によって呼び名は違いますが、昔からずっと根強い人気の職種です。ここでは略称でよく使われているCA(またはキャビンアテンダント)で統一して記事を書いていきたいと思います。

CAを目指していらっしゃるみなさんはすでにご存知のように、外資系航空会社は最初の書類選考突破がまず難関です。eResumeShop.comでは、メジャーな外資系航空会社の募集がかかる度に、かなりの数の英文履歴書とカバーレターの作成をこなしてきました(注:有料サービスは2010年で終了)。皆様からいただく質問もある程度同じようなものが多いので、ご要望にお答えして、多少辛口にはなりますが、航空業界、特にキャビンアテンダント、グランドスタッフをめざす方々への現実的な書類作成上のアドバイスをまとめます。

弊社サービスをお申し込み後に皆様からいただいたフィードバックを元に、書類審査を通過する方としない方の違いを細かく分析し、ここにご紹介します。(注:ここでの内容は欧米系の外資系エアラインを目指している方を対象にしています。分析するデータとして弊社が一番多く保有していることが単純な理由です。)

以下の重要ポイントに分けて詳しく説明していきます。

  1. 95%以上のカバーレターの内容がみな同じ!(という衝撃の事実)
  2. 英文履歴書には経験、スキル、事実のみ、主観を入れない
  3. 職種名の呼び名
  4. 日本人らしさを忘れないで
  5. 番外 おすすめの本

 

ポイント1 95%以上のカバーレターの内容がみな同じ!(という衝撃の事実)

外資で欧米系のエアラインを狙う場合は、何よりもmatureな人物を想像させる内容の書類を作成しなければなりません。matureという単語の意味を辞書で引くと、完全に発達した、円熟した、分別のある、熟成した、熟した、成熟した、熟慮した、賢明な、慎重な、満期の、と出てきます。(Weblio英和辞典参照)つまり、簡単にいうと、「大人」ということです。大人なResumeと書くにはmatureはもっとずっと深いので、外資系エアラインが求めている人物像をみなさんによく理解していただくために、あえて英単語を使わせていただきました。

弊社でお受けするカバーレターの原稿(翻訳前の元の日本語)のほぼ95%以上の内容が、いわゆる日本人応募者に非常に多い”幼稚”な物言いを含んでいます。つまり反意語のimmatureということになります。

95%の日本人応募者の原稿に含まれている4大フレーズ。

「人と接することが大好き」
「色々な文化の人とうまくやっていける」(そんなことは外資系CAとして最低条件!)
「三ヶ月の短期語学留学で英語をマスターした」(そんなことは絶対ありえない!)
「以前、貴エアラインを利用した時にクルーに親切にしてもらって、私もそこで働きたいと思った」

書類に目を通す人事の方々は、本当にうんざりするくらい、毎回全く同じ内容の書類を読んでいます。
弊社では、同じ内容をできるだけリフレーズして、もっとプロフェッショナルに、matureに聞こえるように訳しながらリライトしていましたが、やはり元の日本語が最終的な仕上がりに影響するのは、皆さん容易にご推測できるのではと思います。

もちろん、上の四つの定番フレーズを使用してはいけないということではありません。しかし、現実問題として、ほとんど全員の方が上のどれかを使用しているという事実をここではっきり述べておきます。

人気がある業界だけに、人事の方が目を通す書類の数も非常に多い為、この際定番フレーズの内容が良いか悪いかではなく、単純に読み手がそれを見てどう感じるのかを書類作成時に考えられれば、書類選考突破への道は近くなります。

鉄則:カバーレターに書く内容は十分に吟味しましょう。
たかがカバーレター、されどカバーレターです。カバーレターは紙一枚が原則です。そんな限られたスペースの中に、”わざわざ”読み手に読ませる為に書くのは高いスキル、大きな大きな自慢であるべきです。

「色々な文化の人とうまくやっていける」とわざわざ書いてあると、タクシーに乗った瞬間に運転手から「私は運転が上手いので、事故など起こしませんからどうぞ安心してくださいね。」と言われるのに近いものがあります。何故だか一瞬不安を覚えませんか?(笑)また、このグローバル化をどこも進めている時代、一億総プチ留学時代というこのご時世に、二、三ヶ月の短期留学で英語をマスターしたとか、fluentになった等という信憑性のないことは書かずに、しっかりとTOEICのスコアや英語検定の結果と、その取得日を英文履歴書の中に明記しましょう。

ポイント2 英文履歴書には経験、スキル、事実のみ、主観を入れない。

外資系のエアラインには様々なバックグラウンドの人が働いていますが、やはりサービス業、カスタマーサービス的な仕事の経験があると好印象です。(だからといって必ず必要ということではありません。)自分の職歴の中に、何かしら接客的な仕事をしたものがあれば、それをかなり強調して書くなどして工夫します。先に述べたカバーレターと同様ですが、やはりこれも子供っぽく聞こえないように、経験とスキル、この二つの事実をクリアに述べましょう。〜〜と思った、○○が好きだ、のような表現を絶対に入れないでください。

新卒の方は、学歴以外に6ヶ月を超えるアルバイトの経験があれば、それも是非記入しましょう。 また学内外で積極的に行った活動があれば、給与を得た仕事でなくてもそれも記入します。

語学力についてですが、外資系の場合は特に重要視されます。Resumeやカバーレターの読み手の方の判断の目安になるよう、TOEICスコアを必ず記入しましょう。このTOEICスコアに関しては、その応募する年か、あるいは一年前くらいに取得のスコアを書くのが望ましいです。不思議なもので、例え全く同じスコアでも、TOEIC 760 (03/2019) の方が TOEIC 760 (01/2005) と書かれているより、ずっと見た目がいいのです。おそらく今現在のあなたの能力を想像しやすいからでしょう。TOEICは面倒がらずに何度も受けて、ハイスコアを目指しましょう。

英語検定についてですが、持っているTOEICのスコアよりとても低い場合は、この際すっぱり書くのはやめましょう。TOEICスコア870の人が高校生の時に取った英検二級を10年前の日付とともに書くのは全く意味がないのと、万一誤解されてしまい、それが現在の能力と思われては堪りません。書類スクリーニングの段階で、 一人のResumeにそんなに時間をかけて繁々と見つめてくれる担当者の方はいませんので、ぱっと見はとても大事なのです。

ポイント3 職種名の呼び名

昨今では「スチュワーデス」という言い方は、人々の会話の中にこそまだ使われていますが、オフィシャルな場では、ほとんど使用されていません。それぞれの航空会社では職種のオフィシャルタイトルがあり、フライトアテンダントであったり、キャビンクルー、キャビンアテンダント等と呼び名が違っています。英文履歴書の中のOBJECTIVEに職種名を記入する場合は、応募するあなたの希望の会社の職種名にしたいものです。各エアラインの英文のウェブサイトに行けば、その会社で使われている公式の職種名はたいてい簡単に見つけることが出来ます。複数社に応募する場合、必ずResumeのその部分を書き換えるようにしてください。応募先に合わせて英文履歴書やカバーレターはその都度書き換える、これは外資系航空会社のみならず、どこへ応募する場合にも共通して言える鉄則です。

また、これは面接時も同じで、面接官との会話の中でも統一した呼び方にしましょう。

以下は、航空会社名と公式職種名のいくつかの例です。割と頻繁に募集していて、仕事の紹介ビデオがあるものにはリンクを社名に貼っておきました。ビデオを見ると各航空会社のカラー、社風が見えてきます。こういうビデオを見て、望まれている人材を読み取るのも面接に向かう前には大きなプラスになります。よく研究しましょう!

外資系航空会社名 職種名

United Airlines Flight Attendant

British Airways Cabin Crew

American Airlines Flight Attendant

Hawaiian Airlines Flight Attendant

Qantas Airways Cabin Crew

Air New Zealand Flight Attendant ここはちょっとトリッキーで、職種名はFlight Attendantですが、客室乗務員、機内通訳や、その他機上で働く人達を、全てCabin Crewとこの会社では呼んでいるようです。ですが、あなたが応募する職種がいわゆるフライトアテンダントの場合、応募の書類上はFlight Attendantで良いと思います。

ポイント4 日本人らしさを忘れないで

はっきり言って、女性に対してはまだまだ「若い」、「可愛い」がもてはやされる日本です。そんなお国柄を背景に生きる日本人女性達によって、ひたむきに可愛く元気に書かれたカバーレターを、immatureと受け取る欧米系の会社があるわけです。また逆に、がんばる大人の日本女性で、matureprofessionalにと意気込むあまり、あるいは留学、海外就職経験が長いあまりに、オーバーウェスタナイズドされてしまっている方々も多くいます。これはこれで好かれません。

単純な話 、採用のベースが現地でも日本でも、日本人の採用枠である限り、そのエアラインが日本人を採用するのには、れっきとした理由があります。単に日本線に乗せる為に日本語が話せるからということだけでは決してありません。日本人マインド、日本人らしさを大切にした、大人で、国際的な人物に勝利の女神は微笑みます。

外国の方の真似をしないで、自分らしさ、日本人らしさを決して忘れないでください。そして、matureに!

番外 おすすめの本

元CA訓練部長が書いた日本で一番やさしく、ふかく、おもしろい ホスピタリティの本

読んで良かったと思える久しぶりの良書です!CAを目指している方が楽しめるのはもちろんのこと、サービス業に携わる方、全ての方の人生の指南書になる本です。

 

 

8秒で心をつかむ接客術 単行本

元客室乗務員の方が書いた本で、経験から培った成功への秘訣を読みやすくまとめています。競争率の高い外資系航空会社への応募は、何よりも差別化が大切です。相手に好印象を残し、心をつかむ。参考になる本です。

 

 

AIR STAGE (エア ステージ) 2019年4月号 合格する人と残念な人の違い

言わずと知れたエアステージです。鉄板中の鉄板ですが、このシリーズは必ず数冊持っておくことになるでしょう。

 

AIR STAGE (エア ステージ) 2019年2月号 面接入門

書類通過後の面接対策に。

 

 

CA・GSエアライン受験対策 書き込み式実践テキスト 2020年就職版

最短距離で内定を掴むためのノウハウがぎっしり詰まったテキストブックです。一冊はこういうものをやっておくと自信がつきます。この本は専門学校などでテキストとしても使われているそうです。

 

 

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