違法な質問への答えかた、かわし方(主にアメリカ)

アメリカでは、法律で、人を採用する際に、性別、年齢、既婚/未婚、肌の色などで差別をしてはいけないことになっています。そして、それらの差別に関わるような質問を面接の時にすることも違法です。訴えて証明されれば法的に処罰されます。余談ですが、こういった理由で、*特殊な場合を除いて、英文履歴書には写真を貼らず、年齢も性別も書かず、既婚未婚等も含めて、家族の情報等も書かないわけです。

とはいっても、この違法質問をしてくるインタビュアーも全くいないわけではありません。まずそんな質問をなぜしてくるかの分析ですが、タイプ別に理由として以下が挙げられます。

  1. 意地悪試験官で、あなたのリアクション、困った時の切り抜け方を見ようとしている。
  2. ちゃんとした教育を受けていない為、無知で聞いている。
  3. インタビューしてやっている、選ぶ側なんだという権力から聞く。単に性格が悪い。

2と3の場合は、会社のレベルが相当低いと思われますので、あなたの入りたい理想の会社ではないと思います。そうは言いましても、面接に臨んだ今、とりあえず穏便に終わらせなくてはいけませんし、理由は実は1なのかもしれません。

ここではインタビュアーが明らかに違法な質問をしてきた場合のかわし方を説明します。

まずは単純ですが、その質問に答えるか、拒否するかをその場で決めます。これはもう、その場のあなたの判断で、返事をすることで採用に近づくと思い、なおかつ、あなたにとって答えてもかまわない質問であれば答えてください。

以下は結婚しているかどうか聞かれた場合の答えの例です。

Although my marital status probably doesn’t have any bearing on this position, I don’t mind telling you that I am unmarried. 

(訳)私の婚姻歴は、おそらくこのポジションには何の関係もありませんが、お伝えするのは構いません。私は独身です。

marital statusは、日本語では「婚姻歴」、「配偶者有無」などと訳されている場合が多いです。英語で個人情報をフォームに記入するような場合、選択肢から○で囲むケースが多く、そこに用意されているものは大体「既婚、未婚、離婚、死別」ですので、「配偶者有無」よりは「婚姻歴」「結婚歴」が適当かもしれません。

この答え方のポイントは、「ご結婚されてますか?」と違法な直球が来た時に、してます、してませんとYes Noで答えるのではなく、ちくっと一言釘を指しながら、「この仕事に婚姻歴など関係ない」と述べること。そしてそれを言う際に、上記赤字の部分を使って和らげることです。probablyで「おそらく、たぶん、きっと」、I don’t mindと言うことによって、「私はこれを伝えることによって気分を害しませんよ、気にしませんよ」として答えています。大人です!!(笑)

次に、あなたが答えたくない、聞かれた質問が不適切であると判断した場合の答え方です。いきなり「その質問は違法です!!」などと言って面接をぶち壊さずに、そこはかっこよくさらっと逃げましょう。やんわりとした声で、以下のように言ってみましょう。

I don’t think that question is appropriate for an interview. If you don’t mind, can we go on to the next question?

(訳)その質問は面接に適していると思いません。もしよろしければ、次の質問へ進んでよろしいでしょうか?

さて、参考になりましたでしょうか?

2番目の例のように返事をしても、まだしつこく聞いてくるような場合は、将来のあなたの苦労が目に見えているようなものですので、その会社にはぱっきりと見きりをつけましょう。

<補足>
タイトルに(主にアメリカ)といれたのは、日本を含むアジア諸国では、求人広告の募集要項に、「年齢何歳まで」とか「男性に限る」などど記載しても違法ではないからです。この場合、面接の質問にしてもまた然りです。

*特殊な例: 業務上必要な場合は、英文履歴書に写真を貼ったり、連絡先以外の個人情報を細かく書く必要がある場合があります。容姿をチェックする必要のあるモデルエージェンシーに出す、フライトアテンダントに応募の場合の視力や身長などがこれにあたります。