英語面接で 聞いてよいこと、いけないこと

聞いてよいこと、いけないこと、というタイトルにしましたが、要はジョブハンティングにおいてプラスに向く質問と、避けた方が無難である、マイナスにむいてしまう可能性のある質問についてのお話です。せっかく勝ち取った面接のチャンスですから、うまく採用までこぎつけたいものです。

まず初めに、プラスに向く質問は、その応募するポジションに関することです。

仕事内容に関することはもちろんのこと、何人くらいでその業務をこなしているか、今のその部署の目標であるとか、責任、どんな会社と関わりを持っているか、他の部署とその部署との関わりなどなど。募集要項には書かれていない、細かい業務のプロセスなどはどんどん質問しましょう。あなたはその仕事をしたいが為に応募しているので、当然ですが該当の仕事そのものについて熱心に聞く応募者は、向こうとしてみれば見込み大な候補者になります。

次に、その会社についての質問もプラスに向く質問です。

但し、これはあまりにも初歩的な質問になると、その会社について何も知らないのに応募しているのかと思われ、かえって裏目に出ますので注意してください。業務内容に関しては当然知っていて当たり前なので、とても興味を持っているので○○についてもっと知りたいというような、詳しく知っている人の目線で質問しましょう。例えば以下のようになります。

例:「先日、○○(←雑誌の名前)で御社の製品の特集を拝見したのですが、新製品の□□は非常に今の日本の市場にマッチしていると思います。あのコンセプトは日本支社である御社の企画部で生まれたのでしょうか?」マーケティング関係の仕事に応募している場合など。

さて、次に避けた方がいい質問です。ずばり給料、ボーナスの有無(海外、外資系の場合、年俸制のところも多い)福利厚生、休日数。

まず、勘違いしないでいただきたいのですが、これらの待遇については、面接(特に最初の)で聞かなくても、仕事のオファーをもらってから、質問する機会は必ずあるということです。特に海外にある会社に応募する方は、これらの条件を見ずに契約書にサインする方はまずいないでしょう。それと、間にエージェント(アメリカの場合はhead hunter、head hunting company)を通している場合は、お給料交渉は彼らの役目ですので、非常に楽です。このエージェントには、もう一番最初の段階から、はっきりいくら以上欲しいとか、いくらもらえそうか?等どんどん聞いて構いません。

エージェントを通さず、自分で直接アタックしている場合は、面接の感じでとても気に入って、どうしてもその仕事につきたい!と思ったら、自分からは待遇面に話を持っていかず、プラスにむきそうな質問のみで攻めましょう。

ここで一番大事なのは、向こうにあなたを好きになってもらう、気に入ってもらうのが先だということです。お給料どうのはそれからです。そして、オファーが出たらこっちのもの。その時点で丁寧に、年収や休日についてなどを質問/確認しましょう。向こうがあなたに来てほしいとなってから、ネゴシエーションはスタートするのが勝利の秘訣です。外資系や海外にある会社(一部のアジア諸国の会社や外資はこれにあてはまりません)は、日本の大企業にありがちな、年齢や学歴による給料テーブルや等級制度などの仕事の実力や経験を無視した年収の決め方はあまりしません。なので、面接の時点でいかに自分が有用であるかをアピールするとともに、自分の経験と価値をうまく売り込むのが非常に大事です。

それと、もう一つ、よっぽど怪しい会社でない限り、休日なんていうのはどこも週休二日プラス、リーズナブルな休暇制度をその国の労働法に基づいて設定しています。ですから普通より多ければ、それはそれでラッキーでしょうし、信じられないほど少ないなんていうことはまずありませんので、わざわざ「夏休みは何日ありますか?」なんていう質問をして、万一心証を悪くするより、繰り返しますが、まず気にいってもらいましょう。それと、大企業の場合は福利厚生や、株主制度、自慢のカフェテリア(笑)など、こっちから聞かなくても十分に説明してくれる場合が多いですよ。
がんばってオファーを勝ち取ってくださいね!

英語面接前に読んでおくと良い、おすすめの本です。
この本の前の「面接の英語」もかなり良かったですが、今回「新・面接の英語」となって、さらに内容濃くパワーアップして、嬉しいことにMP3音声の入ったCDも付いています。似たような本はたくさん出ていますが、これがこの分野では私のイチオシです。