シリーズ第四話 ボブの就職活動 エピソード4

「ボブの就職活動」 エピソード4
異業種転職、面接で苦戦するの巻。未経験の職種への転職、最初はやはり厳しいですよね。今回は、英語面接に使える英語だけでなく、面接での効果的な答え方や知っておくと役に立つアドバイスも載せていますので、是非参考にしてみてください。

▼今週の状況▼
ボブの転職活動、初の面接です。異業種転職で経験なしなので、かなり苦戦しています。ともかく好印象を与えるようにがんばります。

◆シーン21◆

Bob’s job hunting – Series Episode 4

B: Bob
I: Mr. Ganges, Interviewer
R: Receptionist

B: Hi.. My name is Bob Jones. I’m here to see Mr. Ganges for an interview.
R: I’ll let him know you are here. You can have a seat over there.
B: Thanks.
<Time passes, Bob is reading computer magazines when Mr. Ganges finally enters the lobby.>
I: Hi Bob? I’m Fred Ganges.
B: Hi. Nice to meet you.
I: Let’s go to a conference room where we won’t be disturbed.
<Bob follows Fred to a conference room.>
I: So, are you ready for Easter?
B: Yes. I’ve got lots of candy filled eggs for neighbor’s kids.
I: I see you are in Marketing. Are you aware this position is for a computer programmer?
B: Yes. I’m looking to make a career change.
I: Do you have any experience as a programmer?
B: In school, but I have not worked as a programmer yet. I think I’m fairly skilled though.
I: I believe that programming is something that gets better with experience. For this position, we are looking for someone with at least 2 years experience. We can look at your school experience, but have you worked on any large computer programming projects?
B: Yes. In school I participated in a project to port Linux to a handheld computer.
I: That’s interesting. How many other programmers were on the project?
B: Our whole class, about 35 students.
I: I see… I think that this position might not be suitable for an entry-level programmer such as yourself. But I’ve really enjoyed talking with you today.
B: It’s been nice talking to you too.
I: We will be in touch if any entry-level positions become open that match your skills.
B: Thanks for talking with me today.
I: It was my pleasure. Do you need any help finding your way out?
B: No. I left some bread crumbs. <ha ha>

◆シーン21の解説と、アメリカでの面接の常識◆

★I’m here to see Mr. Ganges for an interview.
面接のために行った企業の受付で言う決り文句です。面接の担当者が現れたら、挨拶とともに握手して下さい。その場合、相手の手をしっかりと握ってください。

★Easter
イースター、復活祭
たまたま今週末、4月21日日曜日がイースターなので、こんな風にしてみましたが、面接の内容とは全く関係なく、インタビュアーからの会話の取っ掛かりになるスモールトークです。この、当たり障りのないスモールトークは、アメリカでは本当によくあり、会話を始める前に場を和ませます。そして、一番無難で多いのが天気の話題。これは日本でもありますよね?「春っぽくなってきましたね。」」やっと暖かくなってきましたね。」「今日は花粉が相当酷いみたいですね。」などなど、なんでもいいのですが、こんな風に話しかけて、相手に喋らせてスタートしていきます。

それで、天気と同じくらい多いのが、今回の「イースター」のような、その時旬のイベントの話題です。なので、イースターでも、ハロウィンでも、クリスマスでも、セントパトリックデーでもなんでもいいのですが、「○○(イベント名)の準備はどうですか?」と、近々ある行事の名前を出して、こんな風に聞きます。こういう時に、別にその行事に何の興味も準備もなかったとしても、「いや〜、別に何もしませんから。」などと答えず、当然ですが、何か気の利いた答えを返せるととても感じが良いです。センスよく頑張って下さい。面接では、スキル以外に、当然ですが人柄も見られていますので。

★I’m looking to make a career change.
現在の職種と全然関連のないポジション、違うフィールドに応募する際に使えるフレーズです。異業種転職をしたい場合は、このように言って、しっかりと将来の意志を伝えた方がいいです。career change(キャリアの変更)ですので、一時的にではなく、この方向に今後向かっていきたいという志の表明です。
単に、「経験はないんですけど、前から興味のあるエリアだったので・・」という言い方だと、今回だけ、またはちょっとやってみたくてという印象を与えてしまうことになります。

★It’s been nice talking to you too.
終わりよければ全て良し、とまでは言わないですが、今回のようにはっきり駄目と言われてしまっても、あくまで最後まで感じよく、感じよく。相手に好かれて損になることは絶対になく、スキットの会話にもあるように、この担当者はエントリーレベルのポジションに空きが出た際に本当にボブ君にコンタクトしてくれるかもしれません。

★Thanks for talking with me today.
面接に時間を割いてくれたことへのお礼を忘れずに伝えて下さい。Thank you for your time. とかでもいいです。

<ここから余談>
Thank you very much.とメールでも会話でもvery muchを簡単に連発する人がたまにいますが、いかにも*ESLといった感じで自然じゃないです。本当に”いかにも”です。命を救ってくれたわけではないので、ネイティブに負けない英語使いになるために「どこでもvery much」はやめましょう。それと、very muchをつけると、もっと丁寧に聞こえると勘違いしている方も時々いらっしゃいますがそれは間違いです。丁寧で付けるものではありません。very muchは本当にものすご~く感謝している時と、わざとコミカルに大げさに言いたいときと、その二つの時に使います。ごく普通の会話やメールの時は、上司でも面接の担当者でも、トランプ大統領にでもThank you.で大丈夫です。

<注>
*ESLはEnglish as a second languageの略で「第二外国語としての英語」という意味ですが、スラングとして「英語がネイティブでない
人」のことを指してもよく使われています。スラングの意味で使うときは、当の本人が I am ESL.「英語は母国語じゃないんです。」というように使う以外は、感じのよい表現ではありません。なので自分以外の人を説明するのには使わないでくださいね。今回は表現をご紹介させていただくためにあえて使ってみました。

◆シーン21の全訳◆

ボブのジョブハンティング – シリーズ、エピソード4

B: ボブ
I: ガンジス氏、面接官
R: 受付

B: こんにちは、ボブ・ジョーンズと申します。ガンジスさんとの面接で来ました。
R: おいでになったことを伝えますので、あちらにおかけになって下さい。
B: どうも。

<時間が経過し、ボブがコンピューターの雑誌を眺めていると、ついにガンジス氏がロビーに来ました。>

I: ハーイ、ボブ? 私がフレッド・ガンジスです。
B: こんにちは、お会いできてうれしいです。
I: 邪魔の入らないコンファレンスルームに行きましょう。

<ボブはフレッドの後ろをついて、コンファレンスルームへ向かいます。>

I: さてと、イースターの準備は万端ですか?
B: ええ、近所の子供達のために、キャンディー入りの玉子をたくさん用意しましたよ。
I: ああ、、現在はマーケティングにいらっしゃるんですね。このポジションがコンピュータープログラマーだというのはご存知ですよね。
B: はい、キャリアの転向をするつもりなんです。
I: プログラマーとしての経験は何かありますか?
B: 学校では、、、ただプログラマーとして働いたことはまだないです。自分では、かなりスキルがあると思っていますけど。
I: 私の考えではね、プログラミングっていうものは経験とともに向上していくものなんですよね。このポジションには、最低二年の経験がある方を探しているんです。学生時代の経験を考慮することはできます。ただ、何か大きなプログラミングのプロジェクトに参加したことはありますか?
B: はい、学生時代Linuxをハンドヘルドへ移行するプロジェクトに参加しました。
I: それは面白いですね。何人くらいのプログラマーがそのプロジェクトに参加しましたか?
B: クラス全体ですから、35人です。
I: なるほど、、おそらくこのポジションは、貴方のようなエントリーレベルのプログラマーの方には適正でないと思います。ただ、今日お話させていただいたのは良かったと思っています。
B: こちらこそ、お会いできて光栄です。
I: 貴方のスキルにあった、エントリーレベルのポジションが空きましたらご連絡させていただきますよ。
B: 今日は面接していただいてありがとうございました。
I: こちらこそ、ありがとう。出口までご案内する必要がありますか?
B: いいえ大丈夫です。パンくずを落としてきましたから。はははっ!

いかがでしたでしょうか?最後のパンくずのくだりは、ボブくんの明るいジョークです。グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』からのジョークですね。ビルの中を案内されてたどり着いた会議室など、帰りに出口までの行き方が分からなくなることもよくあるので、こんな風にfinding your way outにヘルプはいるか?と聞かれることも多いです。

今回はエントリーレベルの職種でなかったため、残念な結果になってしまいましたが、好印象を与えるようボブくんはがんばったと思います。また、忙しい、または冷たい面接官だと、ダメと頭で判断したらさっさと面接を終わらせて結果は後で、または連絡しないままということも多大にあり得ますが、この面接官は余計な期待を持たせずに、その場で結果を知らせているところ、良いと思います。人柄として良いイメージは残したので、エントリーレベルに空きが出たら、ボブくんにチャンスは十分あると思います。