トラブル回避の英会話シリーズ やっかいな同僚 エピソード5

トラブル回避の英会話シリーズ、「やっかいな同僚」の第五話です。しばらく更新まで間が空いてしまってすみません!
前回までのエピソードをお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ。

エピソード1
エピソード2
エピソード3
エピソード4

▼前回までのあらすじ▼

同僚アリソンに嫌がらせを受けているリンダは、アリソンと仲が良さそうな直属の上司を飛ばし、さらに上の上司に相談しようと考えていたところ、友人ケリーから人事部に相談することを勧められます。

やっかいな同僚 エピソード5
HRとの話し合い

▼状況▼
さっそく人事とアポを取ったリンダ、今までのアリソンからの嫌がらせのことを、人事部のモニカに相談します。

◆シーン29◆

Problem co-worker – Episode 5

L: Linda
M: Monica from HR (Human Resources)

<Linda and Monica are in the HR department.>

L: So that is everything. I really just want Allyson to stop harassing me and I need help.
M: Do you have any idea about what caused her to start bothering you?
L: I have no idea. She has been like that ever since I got the office next to hers. They shuffled the office locations when they changed the team members.
M: I see. And the reason why you don’t want to tell your boss about this is you have the feeling that your boss is not going to handle this in a fair way, correct?
L: Yes! Um… all I said here is confidential, isn’t it? Just wanted to make sure.
M: That’s correct. But we have to investigate this further. Can HR talk to Allyson about this?
L: Ah… yes. Are you going to tell her that I complained about her?
M: That might not be necessary if we mention about the noise she makes. There are some other offices around her office and some other people might have noticed too.
L: I see.
M: Even if we can’t find anything, we can still change your office location away from her. Would that be helpful?
L: Yes, that would be really helpful.
M: We’ll get back to you after we look into this.
L: Thank you for your time.

◆シーン29の解説◆

★HR department
<訳>人事部
前回も出てきましたので復習です。
Human Resourcesは、口語ではまずHuman Resourcesとは言わず、ほぼほぼHRとだけ言います。エイチアールとそのままアルファベットを読む感じで使います。
<例>Why don’t you talk to HR?
<訳>人事に話したら?相談したら?

harass 〜
<訳>〜に嫌がらせする

I need help.
<訳>助けてください。助けが必要です。手伝いがほしいです。
非常にシンプルでいて、使用頻度大の言い方です。helpにaとかtheとかは付けません。あなたが何かで困っている時に、人に相談したい時に、何かを手伝ってほしい時に、これでまず話が始められます。

what caused 〜(人) to 〜(動作)
<訳>人に〜をさせるもの、何がその人に〜をさせるのか、その人が〜する原因
causeには、引き起こす、原因といった意味があります。

★I have no idea.
<訳>全然わかりません。見当もつきません。さっぱりです。
さっぱり見当もつかないときの決り文句です。

★They shuffled the office locations when they changed the team members.
<訳>チームメンバー変更があった時に、かなりオフィス移動があったのです。
これは、オフィスの配置換えがあったと言っているので、普通にrearranged the office locationsやmoved the office locationsでもいいのですが、リンダはこのshuffleという言葉を使うことによって、思いっきり、ぐっちゃぐちゃに、かなり、というニュアンスを加えています。これによって、とても多くの人が席の移動を強いられたのが伝わってきます。

Just wanted to make sure.
<訳>ちょっと確認したかったので。。。
あれ!?主語がないじゃん!と思われた方はいらっしゃいますか?こういうのは、グラマーチェックやスペルチェックのアプリや機能で引っかかりますが、間違いではないです。なぜなら、ここで紹介しているのは、アメリカンオフィスの英会話、現代の生きた会話、実際に日常で今使われている表現だからです。
この言い方は、直前に、すでに分かりきっていることを念押しで聞いたり、すでに回答されていることに対して心配で、全く同じことをしつこく聞いたりした時に、さっと早口で言い訳のように付け加えるのに良い言い方です。もちろんI just wanted to make sure.とIを付けてもオッケーです。あくまで短くささっと言うことに、ここでのポイントがあります。違うシチュエーションで、もっとしっかりと確認したかったら、当然ですがIを付けて、make sureの後にthatで続けて、ここでの会話が全部秘密で他に絶対漏れないこと、のような英語で続けていきます。それらを全部略したのが、Just wanted to make sure.と口走る感じになるわけです。

complain about〜
<訳>〜の文句を言う

★Thank you for your time.
<訳>お時間ありがとうございました。
普通にThank you.でも大丈夫ですが、何かのアポだったり、あなたにアドバイスをくれたり、面接の最後の挨拶だったり、あなたの為に時間を取ってくれたことへのお礼を言うのに便利な言い方です。

◆シーン29の全訳◆

「やっかいな同僚」。 エピソード5

L: リンダ
M: モニカ(人事部)

<リンダとモニカは人事部にいます。>

L: これで、全てお話しました。とにかくアリソンに、私に対しての嫌がらせをやめてほしいのです。力を貸してください。
M: 彼女のあなたへの嫌がらせが始まる引き金になったような理由を、何か思いつきますか?
L: 見当も付きません。私のオフィス(注:個室になっている席)が彼女の真隣になって以来、あの人はずっとそんな感じなのです。チームのメンバー編成が変わった時に、大きな席替えがあったのです。
M: なるほど。それから、あなたが直属の上司に相談したくない理由は、上司がこの件を公平に処理してくれないという考えがあるから、ということで合っていますか?
L: そうです!あ、、、ここで話したことは、全部秘密厳守にしていただけるということでいいんですよね?一応確認させてください。
M: その通りです。ですが、この件に関しては、もう少し調査が必要です。人事がアリソンにコンタクトすることは構いませんか?
L: あ〜、、、はい、、。私が彼女の文句を言ったということを、向こうに伝えるんでしょうか?
M: その必要はないかもしれません。人事の方から、彼女の出す騒音についての話として伝えられます。周りには他の人達のオフィスもありますから、騒音に気付いた人達が他にいるかもしれませんし。
L: 確かに。
M: 例え何の調査結果も得ることが出来なかったとしても、あなたのオフィスの場所を彼女から離すということも可能です。それは助けになりますか?
L: はい、そうしていただけるととても助かります。
M: では、調査をしてから、また後日ご連絡します。
L: お時間どうもありがとうございました。

次回へ続く、、、

やっかいな同僚 エピソード6 「本人と対決」を読む