ファスティングダイエットと健康、肥満

健康の為に、ここ数年ジム通いをしているのですが、割と熱心で、行けるときは毎日、最低でも週に三日は行くようにしています。そうすると、まるで学校のような感覚で、同じように通ってきている人達と顔見知りになって、ジム以外でも会ったりする友達も増えました。ただ、この5月になって、突然来なくなって、しばらく会えない友達がいます。ラマダンという断食月に突入したからです。これはイスラム教徒の義務で、今年は5月5日から6月3日までの約一ヶ月の間、日の出から日没までの間は断食しないといけないというものです。

ただ断食と言っても全く何も食べないわけでなく、日没後の夜は、この期間中用の水分の多い特別な食事を食べてもいいそうです。ただ日中は全ての飲食が禁止なため(なんと水もダメ!)、エネルギーを消費してしまうジムでのエクセサイズなどはできなくなり、彼女はラマダンが終わるまで来られなくなってしまったということです。お子さんがいるのでどうするのかなと思ったら、子供は断食はやらなくて良いそうです。

ところで、彼女はイスラム教徒といっても、みなさんが(おそらく?)想像するような感じの外見では全くなく、すら〜っと背が高いモデルのような超美人でスタイルも良く、ジムではいつもぴたっと体の線の出る人気のルルレモンのレギンスとタンクトップで身を固めている人です。宗教も人種も多岐に渡って様々な人がいるアメリカ、いかにもイスラムな、顔や髪の毛などを布で隠した女性ももちろんたくさんいますが、そうじゃない人もいるんですねぇ。なかなかセンシティブなトピックなので、会話において失敗のないよう、私はいつも宗教、人種、習慣などの話題には、むやみに質問したり、驚いたりといったリアクションはしないように極力努めています。でもほ〜んとに色々な人がいますよね!!心の中ではたくさん驚いています。

話がそれましたが、この絶食、ファスティングといって、ご存知のように日本でも注目されてきていて、ファスティングマイスターなんて資格もあると聞きました。ここアメリカでもファスティング(fasting)は、昔だったら血液検査の前日に何も食べてはいけない、という時に使われる用語だったかと思いきや、今やもう定期的に健康の為にファスティングをする人がいたり、ダイエットの目的でファスティングをする人がたくさんいたりします。ファスティングすると宿便と取り去ってくれるとか、デトックス効果もあって、その準備食とか期間中の限られた食事やドリンクだったりがたくさん売られています。

 

最近、過去最高で太り気味の私は、ドクターにあと4キロ痩せなさいと言われてしまいました(涙)。これが、この4キロが本当に難しい、、、それで、このファスティングダイエットについても色々読み始めたところです。でも食べることが大好きな私は、どうしてもまだ手が出せていません(^^;)。

 

友達で、週の曜日を決めて数人で声を掛け合って断食するグループを作っている人達がいます。聞いてみると、彼女はもう5キロ痩せたそうで、心がかなり惹かれました。月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる! という本でアイディアを得たそうです。「仲間に入る?」と誘ってくれましたが、どうしても、断食、、、、やりたくない!!(爆)じゃあ、痩せないですよね。あはは〜。とほほ、、、

自分のことは、この際思い切り棚に上げますが、肥満がアメリカ人にとって深刻な問題になってから久しいです。事態はどんどん悪くなる一方で、最近では子供の肥満も増えてきていて、ますます深刻さは増すばかりだそうです。それにつれ、ダイエット食品や、エクセサイズビデオ等の商品が次から次へと新しく開発されて、そのすごさは目を見張るものがあります。よくアメリカ人が日本に旅行して帰ってくると、誰もがその携帯電話の普及率や多機能で小型の電化製品に驚かされたと言います。逆にもし日本人がアメリカに来て、地元のスーパーマーケットに立ち寄ったとしたら、アイディアにあふれた様々な低脂肪、又は無脂肪の食品の数々に驚かされるのでは、と思います。

低脂肪をlow fat、無脂肪をnon fat又はfat free、砂糖の入っていないものはsugar freeといいますが、商品のパックや箱にでかでかと表示されていて実際、low fatやnon fatじゃない普通の食品を探す方がむずかしいくらいです。

例として:
fat free牛乳(水っぽくてまずいです)
fat freeチーズ(実は豆からできていたりする)
fat free卵(液状で牛乳のような紙パックに入って売られていて、中身は実は卵の白身だけだそうで、cholesterol free-コレステロールフリーでfat free。黄身に見えるように、黄色く着色されていて黄身にそっくり。)

その他、サラダにかけるベーコンビッツなんかもfat freeで売ってます。ベーコンがどうしたらfat freeになるのかと思いきや、実はやはり豆から
できていて、ベーコン色に着色されていて、味も塩辛く、ベーコンらしく作ってあります。

普通のマヨネーズを買おうと思ったら、Real mayonnaise(本当のマヨネーズ!)とわざわざ書いたのを買わなくちゃいけません。どうしてもfat freeにできない生の肉類のパッケージには、97% fat freeとか99% fat free等と表示されています。アイスクリームもfat freeでsugar freeのが売ってます。

ベジタリアンレストランなんかもダイエット中の人のみならず、ヘルシー志向の人達にはとても人気です。定番の料理はベジバーガーで、ハンバーガーだけど、パテが野菜でできているものです。メニューにはチキンの何とか風とか、牛肉のなんとか煮とか、そう書いてはあっても、全て野菜を加工したものでできています。最近会社の近くのベジタリアンレストランで食べた魚の料理は、本当に魚の味がして野菜とは思えなくてびっくりでした。

最近太り気味な為、ついついこんな話題になってしまいましたが、いくらlow fat食品でもたくさん食べたらhigh fat、non fat食品でもノーカロリーではないという基本を忘れないようにしたいと思います(笑)。