苔のクリームって何?記憶をたどるAIリサーチの面白さと落とし穴

ChatGPT・Gemini・Copilotに聞いてみたら、答えがバラバラ!?うろ覚えの化粧品ブランドをAI3種で調べてみた体験記

きっかけは「プライムデー前の駆け込み購入」

今年のAmazonプライムデー、みなさん何か買いましたか?私はというと、ほしかった掃除機はゲット、でも明日が最終日ということで、ついつい物色し続けて、前から気になっていた高級フェイスクリームを買おうか悩んでいました。

数年前、カーニバルクルーズのスパで紹介されたイギリスのスキンケアブランド。確か”苔の成分”が入っていて(←これが実は私の大きな勘違い!😨)、ブランド名に”E”と”M”が入っていたような気がする……。

でも名前がどうしても思い出せない!

こうなったら頼れるのはAIたち。

ChatGPT、Gemini、Copilotの3つのAIに同じ質問を投げかけて、答えを導き出せるか挑戦してみました。


私がAIに投げかけた質問

確かイギリスの化粧品で、苔の成分を使ったフェイスクリームがあったのですが、その名前が思い出せません。ブランド名にアルファベットでEとMが入ってた気がするのですが、、、わかりますか?数年前にカーニバルという会社のクルーズ船に乗った時に、その中のサロンの人に勧められたのですが、、、

この質問に対して、3つのAIがどう答えたか?

結果は以下のとおりです。


回答① ChatGPT:「Cosmoss」

ケイト・モスが手がけたナチュラルスキンケアブランド「Cosmoss」を提案。苔(moss)というワードに注目し、ブランド名にMが含まれている点からこの回答に至ったようです。

でもブランド名にEも含まれていると書いたのに、なぜ?と聞いたら、

“Cosmoss” という名前に M が2つあるので、「Eも入ってるかも」と誤認識
 → 誤った補完が起こり、確かめずに記述してしまいました。

ですって!😨普段一番良く使うのがChatGPTなので、これにはがっかり。

そして、Cosmossはクルーズ船のスパで扱われているブランドではなく、苔というよりはイメージ戦略的な”moss”に反応した印象でした。

これは見た瞬間に違う!と思いましたよ😑


回答② Gemini:「Elemis」

見事ビンゴ!私が思い出せなかったのは、この「Elemis(エレミス)」のPro-Collagen Marine Creamでした。

Geminiは「カーニバルクルーズのスパ」「イギリス発」「ブランド名にEとM」「苔=海藻の可能性」など、与えられた情報を網羅的に拾って、正解にたどりついてくれました。

そう、私は苔(moss)と藻(algae)を勘違いしていたのです!!

以下が文字通りのGeminiがくれた回答のコピペです。私の勘違いをも推測した回答!感動を覚えました😮

お探しになっているのは、おそらくElemis (エレミス) の「Pro-Collagen Marine Cream (プロコラーゲン マリンクリーム)」ではないでしょうか。

エレミスはイギリスの高級スパブランドで、クルーズ船のサロンでもよく取り扱われています。ブランド名に「E」と「M」が入っていますね。

このクリームは、海の藻類(Marine Algae)の一種である「パディナパボニカ」を主要成分としており、苔と混同されやすいかもしれません。肌のハリと潤いをサポートすることで知られています。

カーニバルクルーズのサロンで勧められたという情報からも、エレミスである可能性が高いです。


回答③ Copilot:「Eve Lom」+もう1案

続いてCopilotです。実はこの3つの中では個人的にあまり役に立ってもらった経験が少なく、私が一番使わないAIです。

Copilotは、イギリスの高級スキンケアブランド「Eve Lom」を提示。こちらもEとMを含み、自然派でスパに導入されていることもあります。

さらに「The Edinburgh Natural Skincare Company」も候補に挙げてくれました。

どちらも惜しいけれど、正解とはズレていました。


AI3種の比較表

AI名モデル推論スタイル苔=藻と補正?クルーズ情報の扱い出したブランド
ChatGPTGPT-4連想とキーワード優先型❌ そのまま扱う補助情報として扱うCosmoss
GeminiGemini 2.5 Flash意図補正+事実照合型✅ algaeと補正主要なヒントと捉えるElemis(正解)
CopilotGPT-4保守的+曖昧さ対応型❌ そのまま扱う高級スパの共通点に注目Eve Lom/Edinburgh Natural Skincare

なぜこうなった?AIたちの“思考回路”を分析!

ChatGPT:キーワードに忠実すぎた!?

「苔」「イギリス」「EとM」という特徴的な単語に着目して、言語的な連想で”Cosmoss”というニッチなブランドを導き出しました。苔(moss)という言葉をそのまま受け取ったことで、クルーズスパでの採用歴など事実関係よりも言語的整合性を優先してしまった印象です。

Gemini:正解に向かう冷静な事実推論

最もバランスの取れた回答でした。カーニバルクルーズとElemisの関係性、”苔”は”藻類(marine algae)”の勘違いかもしれない、という補正も入れながら、ブランド名と文脈の一致度を高めてくれました。感動☆

Copilot:「間違っていても否定しない」スタンス

苔=自然成分という曖昧な読み方で、誤解の可能性には触れず、自然派・高級・イギリス発という共通項で複数のブランドを提示。外れではないけど、当たりでもないという、やや安全運転型です。


AIを使って“うろ覚え”検索するときのコツ

今回の経験から、AIで記憶をたどるような検索をするときは、以下のポイントを意識すると正解に近づきやすくなります:

  • どこで・いつ・誰から聞いたかといった“状況のヒント”はとても重要!
  • 成分や名称に自信がない場合は、「もしかしたら違うかも」と一言添えるとAIも補正しやすい
  • 情報が複数あるときは、優先度の高い情報を伝えると混乱を減らせる

AIはとても便利な道具ですが、万能ではありません。むしろ、ちょっと不確かだけどヒントがある、そんなときこそAIの得意分野です。

「違ってもいいから、こんな感じだったはず……」という柔らかい情報でも、3つのAIを比べるとそれぞれが違ったアプローチで答えを出してくれて、とても面白い体験になりました😆


まとめ:答えを導いたのはAIだけじゃない

正解を導き出せたのは、AIが賢かったからだけでなく、自分の記憶とAIの答えをすり合わせる“やりとり”があったからこそ。

AIと一緒に謎解きするような感覚で、記憶のかけらから正解にたどり着けた今回の経験は、ちょっとした知的冒険でした。

これからAIを使ってみたいという方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!

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陽気なオバチャン
この記事は、陽気なオバサマ in USA が書きました!
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