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Vol. 30〜Vol. 57
国によって違う、マナーの常識・・・しゃぶしゃぶ鍋はひとりに一つ
最近南カリフォルニアはオレンジカウンティ、アナハイムにあるディズニーリゾートへ行ってきました。とても楽しかったのですが、約一週間の滞在中、ディズニーランド内の同じような食事に飽きてしまい、一日だけ地元のショッピングモールに入っている、しゃぶしゃぶレストランへランチをしに行ってきました。

日本人にはちょっと面白い、こちらのしゃぶしゃぶレストランのテーブル席をご覧になって下さい。(写真右)
ご覧のようにしゃぶしゃぶ用の鍋は各自一人に一つです。これは私たちが座った4人掛け用のテーブルです。
ご丁寧に、あくを取るお玉も別々。

日本では家族で、または仲間内でわいわい鍋をつつく、という楽しい食文化がありますが、こちらでは他人が口に入れた箸を別の人が食べるものにまた入れる、という行為は「汚い」、「悪いマナー」ということになってしまい、嫌がられます。ぐらぐらと沸いたお湯なので熱湯消毒されるじゃないか、なーんて突っ込みを入れないで下さいね(笑)。
要するに、 『文化の違い』なわけです。『文化の違い』はあまりにも便利な言葉なので、何が解決がつかないとすぐ使ってしまいがちな言葉ですが、実際それでいいんですよね。
文化の壁を乗り越えつつ、世界中で活躍されている日本人の皆さん、〇〇が絶えられない、△△するなんて信じられない、と、そうでなくてもストレスの多い海外生活で、もし現地の人がやることにいらいらした場合は、まー文化の違いだからしょうがないや、と割り切ってしまうと意外に楽ですよ。このしゃぶしゃぶのケースもそうですが、あくまで感覚の違いで、どちらが良い悪い、またはマナーが良い悪いではないのです。

そういえば昔、読者の方からお便りをいただいた際、何かの話でこちらではMSG(化学調味料、いわゆる「味の素」、日本人によって開発された)には悪いイメージがあり、多くの中華料理店で「当店では使っていません」、というような表示が店にされているとお話したことがありました。するとその方は、アメリカ人は赤や緑のどぎつい着色料の入った飲み物やお菓子を平気で口にしていて、そっちの方がよっぽど身体に悪そうだ、とおっしゃっていました。なるほどなるほど・・・
で、別の機会にその話を今度はある日本びいきのアメリカ人の方にしたことがあります。すると日本食料品店に売っている、ピンクのかまぼこや、黄色の沢庵は一体何なんだ?そっちの方がよっぽど着色料を使っている、と返してきました。なるほど、なるほど、こうなってくるときりがありません。
外を歩いた靴をそのまま家の中でも履いているなんて信じられない、ヌードルをずずず〜っと口から音をさせながらすすって食べるなんて下品だ、などなど、両国とも永遠に文句は続きます。

こちらはカウンター席
テーブル席と同じく、ひとり一つのしゃぶしゃぶ鍋があります
「郷に入れば郷に従え」、なんてことわざがありますが、英語のテストではおなじみのWhen in Rome , do as the Romans do .ですね。(ただし、日常会話でこんな英語を使う人はまずいませんが、笑)

私は個人的には「郷に入れば郷に従え」よりも、どこにいても、人に迷惑をかけない範囲で、自分の好きにしたらいい、とおすすめしますし、自分でもそうするタイプです。ただし、当然ですがやったことのつけは全部自分にかえってきますし、その国では絶対に受け入れられないようなことをして、友達が出来なかったり、などということもあるかもしれません。
なので食事のテーブルマナーなどは、生理的な不快感を人に与えることがあるのでその国のマナーに従うようにして、例えば自分で好きなようにコントロールできるもので、家の中では靴をはかないで土足厳禁にするとか、そういった感じにするのがいいんじゃないでしょうか。それでもゲストが来た時は、玄関で「靴を脱いでください」という、ちょっぴりの押しが必要ですが。

何れにしても最低限のその国でのマナーは知っておくのが得策です。嫌われないようにするためにも(笑)。

最後に、これだけアメリカの情報が溢れかえっている割りに、意外に日本人には知られておらず、誰もがさりげなくやってしまうことを一つご紹介します。
それは何かというと、ダブルディップ。アメリカでは大人気のメキシカン料理、日本でもメキシコ料理のレストランに行くと、最初にチップスとサルサが出てきますよね。アメリカ人は日本人がお煎餅を食べるような感覚で、チップスとサルサ、サワークリーム、ワカモレ等を気軽に家庭でスナックとして食べます。大人も子供も大好きです。
そこでダブルディップとは何かというと、チップスをサルサの入ったお皿に突っ込んで、サルサをつけて(すくって)食べるわけですが、最初に一口ぱりっと食べた後、その一口食べた残りのチップスをまたサルサのお皿に入れてもう一度すくうことをいいます。よっぽどの大口の人でない限り、チップスは一口かじった後もまだ残るので、もう一回味付けの為にサルサに突っ込みたいところなんですよね。でもこれがダメなんです。口に入れたチップスを、皆でシェアしているサルサのお皿に入れたら、げげ〜っと思われてしまうわけです。
このDouble Dippingという行為ですが、チップスとサルサに限らず、野菜スティックとディッピングソースとか、そういった感じの食事の場合に気をつけなければならないことです。

そしてこのDouble Dippingは、実は今時の英語なのです。アメリカで大人気になったTVコメディーSeinfeld (邦題:となりのサインフェルド)の中のエピソードで、主役のジェリー・サインフェルドの友達のジョージがまさにこのダブルディップをするのですが、それを指摘するのにDouble Dippingという言葉が使われました。この番組は数々の流行語を生み出したので有名なのですが、これもその一つです。
このエピソードが放送される前も、こういった行為は暗黙の了解で良くないマナーとして認識はされていましたが、特にそのまんま文字通り説明するより他に言い方はありませんでした。Double Dippingは具体的で簡単な言い方として、今では全米の人が知るまでの単語になりました。

ダブルディッピングについて、こんなページをみつけました。問題のサインフェルドのスクリプトも載っています。興味がありましたらどうぞ。

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